フライト 2A
ノード1“ユニティ”

今回のフライトではノード1と与圧結合アダプタPMA-1、PMA-2が組み立てられました。

・ノード1

・機能
 ノード1(愛称 Unity:ユニティ)は、6箇所の結合ポートを有しており、軌道上で他の与圧モジュールと結合することができるため、宇宙ステーションの拡張のための基幹部となります。
また、各与圧モジュール間を結合するため、通信、電力、キャビンエアなどのケーブルや配管を結合させる重要な部分になります。


・構造
 ノードの外壁に取り付けられている銀色の部分は、アルミ製のデブリ・シールド(M/ODシールド:Meteoroid/Orbital Debris)です。(一方、PMAのデブリ・シールドは黒色です。)
M/ODシールドは、軌道上の1cm以下の隕石体及び、小さな軌道上デブリ(宇宙ゴミ)から与圧部(1次構造体)を保護するものです。
 
 M/ODシールドと1次構造体の間には、多層断熱材(MLIブランケット:Multi Layer Insulation )が取り付けられているため、軌道上の厳しい温度環境の変化から与圧環境を保護することができます。

 ノード1には、他モジュールとの結合ポートである5個のアクティブCBM(Common Berthing Mechanism:共通結合機構)(ACBM)と1個のパッシブCBM(PCBM)が装備されています。
(CBMはモータの駆動で結合を行うアクティブ側と受動的なパッシブ側の2つを結合させることが出来ます。)


・与圧結合アダプタ(PMA)

 与圧結合アダプタ(PMA)は、ノードと結合する側にはNASAが開発したCBM(共通結合機構)を、その反対側にはロシア製のAPAS (Androgynous Peripheral Assembly System)を装備しており、これによりロシア側とアメリカ側のモジュール(及びシャトル)を結合できるようにしたものです。
 
 ノード1の両端にはPMA-1、PMA-2が取り付けられています。
PMA-1の機能には、ノード1と基本機能モジュール(FGB)との機械的な接合、電力、通信、キャビンエアの中継などがあります。
PMA-2は機能的にはPMA-1と同等ですが、シャトルがドッキングするポートとして用いられます。

(注:写真の模型ではPMA-1のみ再現されています。)

主要諸元
ノード1
全長 18フィート(約5.5m)
直径 15フィート(約4.6m)
PMA
全長 8.5フィート(約2.6m)
直径 最小部−3.5フィート(約1.1m)、最大部−7フィート(約2.1m)
 


※記事、スペックに関してはJAXA宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターホームページより転載(一部改変)させていただきました。