フライト 1R
サービスモジュール“ズヴェズダ”

 

 ロシア・サービス棟「Zvezda」(ズヴェズダ、ロシア語で「星」を意味する)がカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地からプロトンロケットにより打上げられ、地上からの遠隔操作により打上げ14日目にISSとドッキングしました。

・機能
 ズヴェズダのはミール宇宙ステーションの本体モジュールとよく似た構造で、環境制御,電力供給,データ処理,姿勢および軌道制御,地上との通信など、宇宙ステーションとしての基本的な機能を全て備えています。

 

 ズヴェズダには、睡眠用の個室、トイレ、調理設備、食事用のテーブルなどがあり、米国の居住モジュールが接続されてISSが完成するまで居住スペースとして使用されます。
 3つの与圧区画があり、前方部分に小型で球形の移送区画(トランスファー・コンパートメント)が、中央部に長い円筒形の作業区画(ワーク・コンパートメント)が、後方部に円筒形の移送チャンバ(トランスファー・チャンバ)があります。
モジュールの後方は、移送チャンバの外部を与圧されていない組立区画(アセンブリ・コンパートメント)が覆っています。
組立区画には、推進剤タンク、スラスター、通信アンテナ等の外部機器を設置しています。

 

ズヴェズダは、4つのドッキングポートを持ち、1つは後方の移送チャンバにあり、残りの3つは前方にある球形の移送区画にあります。
後方のドッキングポートには、ソユーズ宇宙船および無人のプログレス補給船がドッキングすることができます。
前方の 3つのドッキングポートのうち前方に面しているポートでザーリャとドッキングします。
上方のポートにはロシアの科学電力プラットフォーム(SPP)が、下側のポートにはロシアのユニバーサル・ドッキング・モジュール(UDM)が結合される予定です。

主要緒元
重量 約19t
全長 約13.1m
約4.2m
太陽電池パネルの全幅 約29.7m
軌道上寿命 15年
太陽電池の発生電力 約7,500W 


※記事、スペックに関してはJAXA宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターホームページより転載(一部改変)させていただきました。