フライト 1P
プログレス補給船

 国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的としたプログレス補給船をソユーズロケットにより打ち上げられ、ISSと自動ドッキングしました。
プログレス補給船はISSの推進剤を搭載しており、ISSとの自動ドッキング後、ISSのタンクに推進剤を移送する他自らのエンジンを噴射してISSの高度を引き上げました。
また、10月末からの滞在するISS搭乗員のための食料品、衣服なども搭載しています。

 

 プログレス補給船はソユーズ宇宙船をもとに改良を加えて自動化した無人の貨物輸送船であり、プログレス補給船(1978年から1990年まで42機を打上げ)に太陽電池パドルを取り付けるなどの改良を行ったプログレスM(1989年初飛行)とISSミッション用に改良されたプログレスM1(2000年初飛行)の2種類が現在使われています。

 

 プログレス補給船で輸送する品目は、燃料、空気、水、食料、衣服、実験装置、修理用の部品、郵便などです。
プログレスM1は、燃料補給モジュールに搭載した4個の水タンクを外し、推進剤タンク8個(プログレスMでは4個)を搭載することで推進剤を多く積むことができます。
また、水はカーゴ(貨物)モジュール内の別の容器に入れて搭載することになります。
この搭載スペースの確保に伴い、酸素タンク(12基)は、カーゴモジュールと燃料補給モジュールの間の船外に装備されています。

プログレス補給船の搭載能力
搭載品目 プログレスM プログレスM1
ペイロードの搭載能力 2,350kg 2,230-3,200kg
与圧ペイロードの重量 1,800kg 1,800kg
搭載できる水の重量 420kg カーゴモジュールに搭載*
搭載できる空気、酸素の重量 50kg 40kg
搭載できる推進剤 850kg 1,700kg
ISSでリブーストなどに使用できる余分な推進剤 250kg 185-250kg
搭載できるゴミの量(帰還時) 1,000-1,600kg 1000-1,600kg
搭載できる廃水 400kg カーゴモジュールに搭載*
搭載できるペイロードの容積 6.6m3 6.6m3

*:カーゴモジュールに搭載スペースがあれば運用要求に応じて自由に搭載量を変更することができるため、特に重量は定義されていない。

 

※記事、スペックに関してはJAXA宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターホームページより転載(一部改変)させていただきました。