「ファイブスター物語」より
ザ・ナイト・オブ・ゴールド
(トイズプレス 1/100 レジンキット)

・塗装について

 ・金色

 今回は部品点数が多く、銀下地+オーバーコートでは部品ごとの色の統一が大変なので、一発で金色になるよう単層構造としました。

 金色は粒子の細かさと反射力の強さがいい感じに両立した塗料が無いのが現状かと思います。
反射力は強いけど粒子が粗かったりその逆だったり。
今回パールや真鍮粉等色々組み合わせて試しましたが、結局ガイアノーツのスターブライトゴールドを使うことにしました。

 画像はテストピースの一部
もったいないので後で使いまわしています。

 ・スターブライトゴールド

 この塗料、反射力は強いのですがそのまま塗ると色は濃いしざらつきやすいし、何より金属粒子が粗すぎて使えねーって感じです。
しかし、上澄みのオレンジを減らすと粒子がほとんど目立たなるようで。
元々色が濃いので一石二鳥です。


 結局、上澄みを1/21/3に減らして使っています。(測ってないので不明)
色味の調節は実物と比べたほうが早いので、金箔と見比べながら近づけていく感じで。
この上澄みオレンジを単純に量を減らすだけで赤や黄に偏ることが無くばっちりな金色になります。

 上澄みを減らした分のクリアーは足さずにそのままで使っています。
酸化とかしないか心配ですが、半年以上たったサンプルには特に変化は無いのでとりあえずは大丈夫かなあと。

 ただ、この金の上にクリアーを吹いたりコンパウンドで磨いたりすると、また粒子の粗さが際立ってしまうので、最終的なクリアーコート・磨きこみは不可です。
今回は表面の艶よりも金属感を優先ってことで。
無いよりはましってことで最後にワックスを塗っています。

 画像は作りすぎた図
 

 ・下地

 下地は黒ではなくグレーのほうが金っぽい感じです。
金に黒味はいらないのかも。
グレーの明度は極端でなければ適当で問題無いようです。

 下地の段階で平滑にする必要があるので、グレー塗装後コンパウンドがけ。
油性を使うとその上の塗装に悪さをするそうなので、ハセガワの水性コンパウンドを使いました。

 塗装手順は1000番→クールホワイト+ウィノーブラック(クレオス)→2000番
→水性セラミックコンパウンド(ハセガワ)→金色→コーティングポリマー(ハセガワ)

 1200番も使った気もします。
1500番は見なかったことに。

 ・リカバリー

 埃や傷が見つかったら再度2000番→コンパウンドをかけて金を吹きつけ。
多少キャスト地が出てもそのまま吹きます。
この金塗装はリカバリーがとても行いやすいです。

 ・フェイスマスク

 イラスト通り赤のアイラインも入れてみました。
組んでしまうと見えないんですが。
 ・額の四つ菱マーク

 四菱は結局、筋彫りを埋めてマスキング塗装しました。
下の「天照帝」の文字はジャーマングレー(エナメル)でそれっぽく。
限界です。


この画像で見るとコンタクトバイザーのクリア―化は微妙に意味があったっぽい。
 ・組み立て中

 撮影中に転倒してえらい目にあったので、
後でアクリル台に固定しました。

完成までにスタビライザーは10箇所ほど折れました。