「ファイブスター物語」より 
 マイティアルファ/
レッド・ミラージュ・B4 デストニアス
(ボークス 1/100 レジンキット)

(’01年11月完成)

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※クリックすると大きな画像が出ます。

・半透明装甲

 ブレンから引き継いだ積層装甲と謎の半透明装甲。直線的な装甲に巨大な斬馬刀。
他のMHとはあまりに異なるデザインラインに驚きながらも、GKではどう再現されるかが楽しみでした。
 そしてとうとうボークスから発売!
   



・キットについて

 キットは外装がクリアパーツで裏側にまで細かくディテールが入れられています。
フレーム部分は少ないパーツ構成ですが、これまた隅々までディテールの嵐。
しかも気泡がほとんどない!というスーパーなキットです。

 んが…
 確かにスーパーなキットなんですが、少々問題も。
クリアパーツの表面は荒れまくってるし、フレームのエッジは甘いし、板状のパーツは全てヒケているし。
側面に積層のディテールが入っているため、表面を均一にならすのに気を使いました。
しかし荒れを削り落とすために、どうしても側面が犠牲になってしまった部分もちらほらと…。
 このキット、ある程度妥協しないと完成しないような気がします。

 というわけで今回ツヤツヤ仕上げにしたため、修正しきれなかったクラッシャーブレードのヒケが一層きわだっております。とほほ…^^;
これってどうやってヒケを修正すれば良いのでしょうか?

    

 今回はいろいろチャレンジです。
そして色々失敗。特に塗装が。
改造ばっかりしてないでもっと経験を積まないといけないなあ。

・ポーズ変更

 ポーズは最小限の改造ですむように考えました。
おとなしめのポーズなのは他の2体と並べることを考えたためです。
でもちょっとありきたりだったかも。

・塗装

 あちこちアラがあるのですが、完成すると目立たないのがちょっと不思議(笑)
半透明装甲については「塗装のこと」をご覧ください。
 塗装ではとにかくホコリに悩まされました。
特に半透明装甲の1層目は粒子をできるだけ細かくするべくやや高圧で吹きつけたため、よけいにホコリが付きやすかったです。
 一番の課題である「蛍光色による発光装甲の再現」の結果は…よく分からないです。
調色次第ではもっと蛍光色の強い色ができると思うのですが。

 今回初めてcopicのマーカーインクを使用したのですが、発色がとても良く混色する際にも使いやすかったです。
問題は蛍光色の耐光性なんですが、こればっかりは数年経ってからでないと分かりません。
copicの蛍光ピンクは顔料系なので市販の蛍光顔料の粉末を溶かして上澄みを使うよりは良いと思うのですけど。
    

・カラーガイド

・装甲色:1層目:4倍希釈したクリアー20ccにMGパール3杯、
           ピンク(Mrカラー)12滴、イエロー(Mrカラー)4滴
      2層目:4倍希釈したクリアー1ccに
          RV04 Shock Pink
          RV25 Dog Rose Flower
          FRV1 Fluorescent Pinkをそれぞれ1滴
・フレーム色:ブラック+シルバー+ブラウン+…詳細は不明^^;
        茶色味の強い黒鉄色です。
・カウンターウェイト等:ブラック下地にMGパール
・剣:ニュートラルグレイ+シルバー+レッド
・刃:ステンレス+アイアン(メタルカラー)
・膝の白:MGパール
・紋章:マゼラン(マジョーラ)
 縁:クロームシルバー(エナメル)

 半透明装甲、カウンターウェイト、クラッシャーブレードは精密屋のウレタンクリアーを吹いた後、
ペーパー2000番→コンパウンド3000→同9800→ワックスで艶を出しています。
 ウレタンクリアーを使ったのは初めてですが、1回でまさに水に濡れたような艶になり驚きました。
けっこういい値段はしますがオススメです。


・反省

・装甲の透けて見える部分に黒っぽいシルバーを塗ったのが裏目に出たようで。
 素直にシルバー+ゴールドを塗った方が良かったかな。
・装甲1層目はパールにホワイトのみを混入して透明度を下げた方が色を統一しやすかったハズ。
 黄色みは2層目で調節して。
・あとクリアパーツの表面処理はしっかりと〜。

・追記(’02年12月22日)

 ボークス神戸SRのショーケースに8ヶ月ほど展示させていただいたですが、やはり蛍光色に退色が見られました。
 見れないほど酷くはありませんが、照明の当たる上面のピンク色が薄くなってしまったようです。
んー スケール感を考えたグラデーションと考えれば良いかな。^^;
 まあ、模型が暖まるくらいの照明に8ヶ月さらした結果ですので、通常はここまで早く退色は起こらないものと思います。